出汁の王国・鹿児島プロジェクトの特集記事
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出汁のおいしさを伝え、枕崎の街づくりに貢献したい。

中原水産株式会社 常務取締役 中原晋司

「出汁の王国・鹿児島」プロジェクトで
広がった、鹿児島の可能性。

ーお話は戻りますが、どうして「出汁の王国・鹿児島プロジェクト」に参加されたのですか?

中原水産株式会社 常務取締役 中原晋司さん

2011年に鹿児島県の事業で「ものづくり郷中塾」というのに参加した時、さつま麺業の代表取締役社長の山下大介さん(現在、「出汁の王国・鹿児島プロジェクト」実行委員長)にお会いしました。もともと、出汁をテーマに街おこしをしたい、とは、思っていたタイミングでした。

というのも5年ほど前に、十数年働いていた東京から鹿児島に戻ってきたとき、やたらと「あれ、鹿児島の食事っておいしいな。」と思ったのです。しかも枕崎はお味噌汁やうどんが、とにかくおいしい。その理由が出汁だとわかって、出汁で街を活性化できるのでは、と、肌で感じました。そして、かつおせんべい を開発したりしていました。
そして、ずっと鰹出汁で街おこしをしたいと思い、ある日、郷中塾のメンバーに話したところ、「鶏飯や豚骨ラーメンなど、鹿児島にはたくさんの出汁を使った料理がありますね」といわれ、鹿児島の出汁の豊富さに気がついたのです。そのとき、講師の赤池 学先生が、鹿児島はお酒もおつまみも美味しい「のんべい横丁」であるし、また出汁の豊富さでも他県に勝る、そんな食の魅力があるではないか、との話になったのです。そこで、そのふたつのうち、出汁にフォーカスをしていこうとおもいました。
枕崎という単位で鰹節での街おこしを考えていたのが、鹿児島という大きな枠になると、鶏も豚もいれた出汁全体をテーマにすることができると、目から鱗が落ちました。おかげで、仲間を増やすことができた、それがきっかけです。

-なるほど。そのプロジェクトとして、フォーラムやイベントをなさっているのですね?

そうですね、切り口は「ツアー」「食育」「イベント」の3つです。2011年の6月に枕崎を訪ねる「出汁ツアー」を行い、その次に「鶏出汁勉強会」を、また12月にはフォーラムでも話になったように、ランドスケーププロダクツの岡本仁さんや中原慎一郎さんと一緒に、鶏や豚の出汁を含めた出汁ツアーを3日間ほど計画しました。
実際に、これらを計画してみて、ツアーという新たな方法で、新たに産業化する可能性も見えてきましたね。「そのものを知る」ために現地を訪ねる、という活動は大切ですし、見ていただくと魅力を感じることができるでしょう。

枕崎の街に来ると、鰹がどんどん水揚げされているのを見ることができます。また、鰹を茹でたり、燻したりする際に出る煙が街中に溢れ、鰹まみれなんです。それを見て経験して、その場で出汁を味わっていただく、すると「ああ、美味しかった」と一生の記憶に残ると思います。
わざわざ枕崎に来ないと見ることができないことを、街として極めることによって、圧倒的なファンができるとおもいます。日本一の出汁を味わうには、枕崎に来ないといけない、そう、お客様に思っていただけるように。シビアなお客様が多いと思いますので、水も、米も、すべてこだわった逸品を作り込んで、お客様に「枕崎に来て良かった」と思っていただけるように、いまは活動をしています。

ある意味、枕崎の鰹出汁が美味しいのは当たり前なので、わざわざ演出する必要があるのか、と、思っていましたが、いろいろなひとを枕崎につれてくると、ひとつひとつ感動してくれるのです。そうだったのか、と、枕崎の魅力に気づきました。そして、もっと遠方から枕崎に来ていただきたい、極端に言うと、世界中から枕崎の魅力を感じに来てほしいと思っています。

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インタビュー後記:

いろいろな街おこしがありますが、そのなかで、中原さんが選んだのは「出汁」。あまりに身近な料理の基本なのに、「これがあったか!」と、わたし自身、驚きました。また、その一環で生まれた「鰹船人めし」は、枕崎市民の想いとプライドの結晶。出汁の旨味がからだ全体に染みわたる美味しい一品です。機会があれば、ぜひみなさん食べてみてください。なお、「鰹船人めし」は、2011年、2012年度のShow-1グランプリ※で優勝。今後は全国区のグルメグランプリである「B-1 グランプリ」への挑戦を検討しています。

※商店街およびその地域のどの家庭でも作られている料理や地産地消に基づく郷土食のコンペティション

インタビュアー

四元朝子
コーディネーター、PR

中原水産株式会社

右から中原水産インターン生 岩本海美さん 中原晋司さん 四元

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