出汁の王国・鹿児島プロジェクトの特集記事
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地域に根付く多様な食の文化、 その豊かさを形にする、新しい発想。

「コーヒーのように出汁を煎れる!?」その工程を楽しむための新しい視点と、
手軽に美味しく出汁を体験する「鹿児島UMAMI STORE」。

出汁のとり方を、もう一度見つめ直してみる..。例えば鰹出汁なら「荒節、枯節などからその日の調理に使う鰹節を選び、丁寧にかき、それを熱湯に放ってペーパータオルで漉して出汁を
とる」、その工程が、「焙煎の異なる豆から好みの1 つを選び、ミルで挽き、ペーパーフィルタにそっといれて熱湯を注いでコーヒーを抽出する」という行為に似ているのでは?という、岡本氏。ひとかごひとかご丁寧にもられた鹿児島の食材。ミルやメジャースプーン、キャニスターなど、コーヒーを美味しく煎れるための、またその時間を楽しむための工夫を凝らした器具はたくさんある、それなら出汁をとるためのキッチンアイテムも、もっといろいろあってもいい、という意見や、コーヒーの世界ではあたりまえのカッピング(ワインのテイスティングのように、コーヒーの甘味や酸味、苦味などを評価する味見)を取り入れて、出汁の違いを知るイベントを行っては?というアイデアも。また、もうひとつの案としては出汁を気軽に楽しく堪能するための方法として、朝市やイベントなどの機会に、多くの人に美味しい出汁を体験してもらい、その魅力を口伝えで広めていく<鹿児島UMAMI STORE>を提案。移動式のポップアップストア(期間限定店舗)スタイルで、鰹、鶏、豚、魚介類など、数々の出汁を使った料理を軒先の屋台のように手軽に味わい、街角のコーヒースタンドのようにその周辺にコミュニティができていく、“きっかけ”を作るのです。

これらの提案は、現在、既にいくつかのイベントから出店のご依頼をいただきました。後半は、観光プロデューサーの小高直弘氏、鹿児島県副知事の丹下甲一氏、城山観光ホテル総料理長の大塚耕二氏も加わり、鹿児島の出汁を使った料理のさらなる普及の可能性についてディスカッションし、今後の鹿児島の食文化を、観光や食育の観点から来場者とともに議論しました。

鹿児島 UMAMI STOREスライド1鹿児島 UMAMI STOREスライド2

出汁トレードショー「UMAMI MALL KAGOSHIMA」

木製のトロ箱を並べたロングダイニングテーブルが天文館ぴらもーるに出現し、県下の出汁の作り手たちによる食の競演が実現!

そして、フォーラムと同時開催されたのが、出汁トレードショー「UMAMI MALL KAGOSHIMA」。天文館の中程を東西に走るアーケード 天神ぴらもーるに、枕崎漁港で穫れたての魚を運ぶために使われている「トロ箱」約300 箱を並べ、鰹、鶏、豚の出汁を使った料理が振る舞われました。仏跳面のお店自慢の黒豚スープや鶏ガラベースに貝柱など旨味をふんだんに加えたオリジナルスープ、吹上庵の鰹の一番出汁、島田屋の田舎鶏の煮付け、的場水産の削りたての本枯れ節に、奄美の里の奄美大島産の地鶏のスープ、藤安醸造の白出汁と黒さつま鶏のスープなど、鹿児島の出汁を食べ尽くせるほどのラインナップ。ロングダイニングテーブル周辺は人が人を呼んでにぎわい、ひとつひとつを味比べしながら地元の食を堪能するひとときを提供しました。

UMAMI MALL KAGOSHIMA3

UMAMI MALL KAGOSHIMA2

料理によって、出汁の取り方とスープの作り方は違う、そんなことも体験できる。

UMAMI MALL KAGOSHIMA

子どもたちもいろいろな出汁を味比べる。

開催概要:
2013 年1 月27 日(日)
フォーラム「Umami を巡る冒険.鹿児島の豊かさはここに在る.」
会場:コミスタ10(鹿児島市東千石町14-2-4F メガネのヨネザワビル4F)
時間:13:00.17:00
出汁トレードショー「UMAMI MALL KAGOSHIMA」
会場:天神ぴらもーる
時間:11:00.16:00
主催:出汁の王・国鹿児島プロジェクト
参加団体:さつま麺業、中原水産、的場水産、城山観光ホテル、奄美の里、藤安醸造、島田屋、
創企堂、NPO 法人 食育研究会らく楽料理教室、NPO 法人 鹿児島GIFT、フェニックスフーズ ※順不同
後援:We Love 天文館協議会、天神おつきや商店街振興組合、MBC 南日本放送、KTS
鹿児島テレビ放送、KKB 鹿児島放送、KYT 鹿児島読売テレビ、南日本新聞社
協賛:株式会社 西原商会、本坊酒造 株式会社、南九州ファミリーマート

レポート
四元朝子
コーディネーター、PR

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