「グッドネイバーズジャンボリー2013」でUMAMIカートを出展しました!テスト 投稿日:2013年9月24日 作成者: dashipro 去る8月31日(土)、鹿児島県南九州市かわなべ森の学校で開催されたグッドネイバーズジャンボリー2013に出汁プロジェクトとして出展致しました。グッドネイバーズ・ジャンボリーの基本テーマは「ローカル・コミュニティから発信すること」で4回目を迎える今年も、深い森の中に佇む廃校を舞台に開催され、音楽、クラフト、デザイン、アート、写真、映画、文学、食…などあらゆるジャンルを超えたクリエイティブな活動を自然の中で楽しむ、参加者みんなでつくるフェスティバルです。 当日は台風直撃の恐れもありましたが、幸いに逸れてくれたため途中雨は何回か降りましたが無事に開催されました。 11:00からスタートしたフェスティバル、様々なワークショップや出店を来場者は廻りながら午後からは台湾からのゲスト「スミン」、地元のしょうぶ学園「otto&orabu」、サカキマンゴー、ハナレグミなどのライブで盛り上がりました。 出汁プロジェクトでは鰹のトロ箱を使った「UMAMIカート」で飲食ブースと販売ブースの2ヶ所で出展。飲食ブースではさつま麺業の「かごしま黒豚ラーメン」、奄美の里の「鶏飯」、島田屋の「黒豚ジャンボ串」が販売され950名のお客様に味わっていただきました。一方販売ブースでは、的場水産の「鰹節」や中原水産の「かつおせんべい」が販売され、鰹節の削り体験や「旨味茶節」の試飲も大人気でした。 また翌日は県外からのお客様を対象に「UMAMIをめぐる冒険(Bus Tour)」も開催されました。今や世界共通語となりつつある日本独自の味覚「UMAMI(旨味)」。そのルーツは鰹節の産地南薩地方にあります。そのUMAMI目指して旅する食の冒険。それがこのバスツアーでした。 UMAMIカート販売ブースで準備に大わらわ UMAMIカート飲食ブース ステージを中心にした会場風景、たくさんのお客さんが集まりました 飲食ブースでは黒豚ラーメン、鶏飯、ジャンボ串を提供 出汁プロ山下実行委員長にTV取材も 台湾からのゲスト「スミン」のライブ 中原水産のかつおせんべいに旨味茶節、左端には奄美の里の豚味噌も 的場水産の鰹節、チーズかつおも 島田社長自らジャンボ串焼き焼いてま~す 廃校を使った会場にその日限りのツリーハウスもお目見え
本物は本物を知る「世界的イタリアンシェフと本場枕崎かつお節のランデヴー」テスト 投稿日:2013年8月15日 作成者: dashipro 福島洋子の出汁レポート第1回 去る7月1日(月)、イタリア料理の奥田政行シェフと,かごしまイタリアン会の若手シェフらが枕崎のかつお節工場にやって来た。奥田シェフはイタリアスローフード協会から世界の料理人1000人に選出される(日本からは11人)著名なシェフ。奥田シェフの料理のモットーは、「ソースをなるべく使わない」こと。素材の味を大切にして、現在、出身地の山形県をはじめ東京銀座(監修)、スカイツリー内(監修)に店舗を展開。 まず、昔ながらの製法を守る的場水産鰹節工場での製造工程の見学からスタート。奥田シェフらは、鰹の解体から本枯れ節のカビ付けまでの全工程に質問を投げかけ、かつお節は当然ながら解体後の内臓なども手にとり、これまでの経験・知識に五感も総動員して食材を知り尽くそうとする姿がみられた。 次の枕崎おさかなセンターでは、午後の試食会用のメニューに組み合わされていくのであろう鰹の加工品や水揚げされたばかりの鮮魚が奥田シェフによって選ばれていく。 次は、枕崎市美山町の自然に囲まれたNPO法人子育てふれあいグループ”自然花”の民家をお借りして出汁や船人飯を味わった。まずは、かつお出汁の引き方を削り方、節や昆布との組合せ、水の種類、火加減、温度、秒単位の時間、引いた後の味の変化等ととことん追求している中原水産の中原さんらが目の前で引いてくれるかつお出しをいただく。最高の本枯れ節の香りと味を堪能する。また、原料とその出汁が並べられたブースでは本枯れ節をはじめ5つの出汁の味ききや、普段は中々見られない出汁の原料を見ることできた。ここでも奥田シェフは自らかつお節を削り、出汁を味わい出汁ごとに旨味、酸味などの度合いを5段階で評価しながら味をきき比べていく。 ツアーの最後は、鹿児島市内の日本ガス「キッチンスタジオ ほのほの」で、奥田シェフとかごしまイタリアン会の若手シェフらによるかつお節や鹿児島の食材をフルに使ったメニュー考案と試食会。若手シェフらとコラボし料理が1品1品作られていく。かつお出汁は下味や隠し味に、鰹の塩辛はアンチョビのようにパスタソースに加えられる。なまり節はにんにくと組み合わせられパスタの具に相性抜群。すべての料理が食材の持ち味を生かした飽きの来ない味に仕上がっている。 さらに、奥田シェフは、かつお節工場で今まで処分していた焙乾後の荒節からでる骨やヒレなどのかすも見逃さずキッチンスタジオに持ち帰っていた。これを粉末にして屋久島の野生鹿のローストにまぶす。屋久鹿の肉は、焙乾中の樫の木やクヌギのよい香りで燻煙された荒節の粉に包まれ獣肉臭が中和されてまるでスモークされたような絶妙な味に仕上がっていた。 美味しいかつお出汁は、削り立てのかつお節でとった引き立ての出汁の香り、旨味を味わうのが一番である。これは、奥田シェフの言葉「料理は口に入れる一瞬が命。」に通じるのではないだろうか。「その一瞬のために長い時間をかけて研究し、命をかけている」とシェフはいう。かつお節づくりの職人たちは、本枯れ節が出来上がるまでに半年から1年以上かけてわが子を育てるように心と手をかけ向き合っている。かつお節づくりの職人たちの思い、奥田シェフ、若手シェフらの食材や料理にかける思いが伝わってきた。 的場水産鰹節工場では、本枯れ節が出来上がるまでの全工程に丁寧な説明をいただきかつお節づくりに対するこだわりとご苦労に触れ、美味しいかつお出しを届けたいというと誇りと熱い思いを感じた。枕崎おさかなセンターでは鰹の加工品としての幅広さを知った。そして、青空の下、自然に囲まれ大切に手入れされた古民家でいただいた出汁や船人飯の味はまた格別。このツワーを企画・準備してくださった方々に感謝。そして、奥田シェフとかごしまイタリアン会の若手シェフらによるかつお節や鹿児島の食材をフルに使ったメニューづくりと試食会というおまけまであり両手に抱えきれない収穫が。本物の味を後世に伝承していこうとする思いや目の前にある食材に感謝し余すところなく活かしていこうとする方々の思いに触れ、今日の収穫を1人でも多くの人たちに伝えたいと感じた幸せな1日だった。 福島 洋子 プロフィール 出汁の王国・鹿児島プロジェクトのご意見番である鹿児島女子短期大学名誉教授福司山エツ子先生に師事。大学・短大・専門学校等の非常勤教師として「子どもの食と栄養」「栄養生化学」を担当。鹿児島大学男女共同参画センター研究支援員、鹿児島大学教育実践センター研究協力員でもあり「家庭、学校、地域をつなぐ食生活教育」「鹿児島の食材を味わい味覚を育てる」等をテーマとして研究している。管理栄養士、栄養教諭、社会福祉士の資格を持ち、公民館・イベント等の料理教室講師および食生活に関する講演等の講師としても活躍している。
「かごしまホンモノの食研究会」でかつお出汁を学び味わいました!テスト 投稿日:2013年7月5日 作成者: dashipro 返信 去る6月19日(水)、かごしま県民交流センターで「かごしまホンモノの食 研究会」の第5回セミナー例会にて出汁プロジェクトの実行委員が講師となって『かつ お節、かつお出汁を学び味わう』催しが開催されました。 第一部は「かつお節の歴史と作り方」と題して的場水産株式会社代表取締役の的場信也 氏が資料やかつおのぬいぐるみを使って「なぜ枕崎は日本一のかつお節生産地なのか」 「かつお節はどうやってつくられるのか」「雄節と雌節の違いは?」等等講演されまし た。 第二部は「かごしまホンモノの食研究会」の会員でもあり出汁プロジェクトの実行委員 でもある株式会社樹楽代表取締役梛木春幸氏から「かつお出汁の引き方と活用方法」の 講義がマル秘レシピの提供(現場参加者のみ)と共にありました。そして最後は「茶碗 蒸し」「肉じゃが」「昆布佃煮」「お浸し」「お茶漬け」の試食がありました。定員40 名が早めにうまり定員オーバーの参加者全員試食まで満足していらっしゃいました。 フォトレポートで当日の様子をお楽しみください。 かごしまホンモノの食研究会役員の挨拶からスタート 研究会で作った出汁に関する良くできたビデオ映像が放映されました。 第一部の講演はかつお節の歴史と作り方。出汁プロ実行委員的場社長の講演です。 ちゃんと部位毎に綺麗に分解できる鰹のぬいぐるみを使っての説明 定員40名をオーバーする盛況でした。 第二部も出汁プロ実行委員梛木 春幸先生が講師 梛木 先生によるかつお出汁の引き方と活用方法の講義です。 かつお出汁を活かした料理の試食
作り手の心配りが凝縮した鶏出汁のスープ、 島のおもてなし料理「鶏飯」。テスト 投稿日:2013年5月5日 作成者: dashipro 返信 奄美の里 レストラン「花ん華」 料理長 松尾勝也 インタビュー:2013年4月16日 南北600キロの広大な県土に605の島を保有し、豊かな自然にあふれた場所、鹿児島。なかでも、県本土から300キロ南へ下った奄美群島は8つの島から構成され、マングローブや特別天然記念物アマミノクロウサギなど珍しい自然や生物、また独特な文化が多くの人を魅了しています。 今回のインタビューでは、鹿児島市内で奄美の魅力を紹介する「奄美の里」のレストラン「花ん華」の料理長 松尾勝也さんを訪ねました。 松尾さんは、長年ホテルでの経験を積み、食を知り尽くしたエキスパート。現在は、奄美の郷土料理「鶏飯」(けいはん)が人気のレストラン「花ん華」で料理長をされています。 そんな松尾さんに、美味しい鶏出汁の取り方と郷土料理「鶏飯」について、楽しくお話をお聞きしました。 奄美大島の郷土料理「鶏飯」。 鶏の出汁をふんだんに味わうことのできる逸品。 ーこんにちは、今日はよろしくお願いします。今回は、出汁の中でも“鶏出汁”に注目したいと思います。昨年、松尾さんは出汁プロジェクトで鶏出汁教室もなさったとのこと、ぜひ家庭での美味しい鶏出汁の取り方について教えてください。 わかりました、よろしくお願いします。それでは、「花ん華」で出している鶏飯での鶏出汁の取り方を基本に、お伝えしましょう。 まず、お肉屋さんで県内産の地鶏ガラを4〜5羽ほど準備します。内臓や血合い、脂などが残っていることが多いので、家できれいに洗い落としてください。ガラ本来の骨から出汁をとる準備をします。 最初に、くさみを抜くために、沸騰したお湯に一回入れ、灰汁をとってください。そして、一度お湯をこぼし、ガラをきれいに水洗いします。 それから水から一気に炊くのです。沸騰すると灰汁が出てくるので、火を弱めてぐつぐつと煮る、骨がくだける程度に。灰汁をとりながら3時間は煮てくださいね。 そうすると澄んだ色の鶏出汁ができます。 なお、鶏飯のスープを作る場合は、鰹出汁を加えます。豚肉でも牛肉でも、やはり、山の幸と海の幸の味をあわせる方が日本人の体には合うようです。出汁を飲みやすくするのですね。 「花ん華」の鶏飯は、奄美大島の地元で作るものと少し変えています。奄美大島の鶏飯は脂が浮いているのが多いので。子どもからお年寄りまで楽しんでいただくために、ここ鹿児島市内では、脂をできるだけ少なくなるように調理しています。かといって、脂を全てとるのではなく、脂に入っているコクとスープが混ざり合うと香りが出てくるので、ちょうど良いバランスになるようにすることが大切。 また、夏場と冬場は鶏飯の作り方を変えるようにしています。たとえば、夏になると脂が欲しくなるし、汗をかいて体内の塩分が少なくなる——、その場合に塩と脂の量を気持ち少しだけ多めにします。風味付け、香り付けをするときは、一年を通して、鶏飯を食されるお客様の身体の状態を見て、すこしずつ変えているのです。 それに気づいたのは、春になると「塩分が濃いのでは?」と、また夏になると「出汁が少し薄いのでは?」と、お客様にご指摘されたことです。出汁の味は一緒なのですが、食されるお客様の身体が季節によって変化しているのだな、と、わかりました。 料理を作っている私たちは毎日味見をして、味が安定していることを確認するのですが、お客様は1ヶ月に一度、または何ヶ月ぶりにレストランにいらっしゃるので、夏場に汗をかくなど、気候や体調の変化でずいぶん味覚が変わるのですね。「料理長が変わったのですか?」とまで聞かれたことがありましたよ。(笑) 作り手の心配りが凝縮した鶏出汁のスープ、 島のおもてなし料理「鶏飯」。 ー丁寧に取られる鶏出汁をたっぷり味わう「鶏飯」、身体にも良く、魅力的な料理ですね。ところで、この「鶏飯」はそもそもどういう時に食べた料理なのでしょうか。 よく言われているのは、奄美大島が島津家の統治下にあった頃に薩摩の役人が島に来られた時のこと。島の生活は困窮していたので、ごちそうを作ることができなかったのです。だから、自宅の庭で飼っている鶏を絞めて出汁をとって作ったのが「鶏飯」だったとのこと。卵は高級な食材でしたが、それ以外の具材は、パパイヤ漬けや椎茸、ネギ、紅ショウガと、とても質素。ただ、彩りが美しいもの選んであるので、ご飯の上に、これらの具材を丁寧にのせ、新鮮な鶏肉からじっくりと取り出した美味しい出汁をかけて「どうぞお食べください」と、お客様にお出しする、それがとても贅沢だったのです。一部では「殿様料理」とも言われていたともお聞きしますね。 当時は、鶏を絞めてお料理に出すというのは、大変なことでした。大事な卵を産んでくれる鶏ですから。それだけ、お客様をもてなしたい、という気持ちでいっぱいだったのでしょう。 しかも、当時、「鶏飯」を作るときは、丸鶏を使って出汁をとり、残ったお肉を割いて盛りつけるという、身の回りにある食材を最大限に使う一品でした。その時代の質素な生活から精一杯の料理を作るという、島の方々の温かさが伝わる料理だと思います。 ーなるほど、鶏飯は島の方の想いの詰まった料理なのですね。また、出汁は、料理の中で、昔から本当に大切だったのですね。松尾さんがお店で出される出汁づくりの細心の気配りをお聞きしてびっくりしました。 実は、毎日安定して美味しく出汁を作るのは難しいのです。よくラーメン屋さんでも納得したスープができないと、お店を閉めることがありますよね。それは本当のあり方なんだろうなとも思います(笑)ちょっとしたことで味が変化してしまう出汁。年中、その味をキープするのは大変。それを、何年も保ち、お客様を惹き付けているラーメン屋さんを見ると、いつも「すごいな」と感心します。 「花ん華」では、週に1回はスタッフに賄いとして鶏飯を出して味を確認するようにしています。特にレストランのホールで働く女性スタッフに食べてもらい、率直に厳しい意見を言ってもらうのです。そうすると、料理人である私たちも気づかない変化を教えてもらうことがあります。 ▶ 続きへ ページ: 1 2
4月28日(日)「おだし列車」走りました!!フォトレポートテスト 投稿日:2013年4月28日 作成者: dashipro 返信 去る4月28日(日)、JR日本最南端の始発・終着駅である指宿枕崎線・枕崎駅にて、全国でも珍しい市民の寄付で完成した新駅舎の落成式が行われました。当日は、枕崎駅にて様々なイベントが行われ、その一環として、定期の普通列車なのですが12:49に枕崎駅に到着する列車が「特別列車」(自称「おだし列車」)として運行されました。「出汁の王国・鹿児島プロジェクト」のメンバーが、列車内でお出汁のサービスを行ったり、枕崎駅で「鰹船人飯」の振る舞いなども行われました。フォトレポートで当日の様子をお楽しみください。 鹿児島中央駅で出発前の出汁列車を待つスタッフ 平川駅を過ぎて最初の振る舞い、出汁ガールがかつお煎餅を配ります 中原水産謹製の大人気かつおせんべい 続いてお待ちかね、出汁のサービス開始、中原専務自らサーブして参ります MBC密着取材の中、海外の方にもウェルカムおだし「チキンorフィッシュ?」 今回のサービスはかつお出汁か鶏出汁のいずれかを選らべます 子供たちにも大人気! 山川駅で一休みの出汁列車 山川駅~枕崎駅の間で移動式鰹節削り器を利用した「即興!削り体験」、削った鰹節はプレゼント 駅舎完成記念で大賑わいの枕崎駅に到着 新しい駅舎から餅投げのイベントも 鰹船人飯が振舞われるらしい! 待ってました「鰹船人飯」です 臨時の無料観光バスツアーも開催され、参加者は美術館・焼酎蔵をめぐり最後はお魚センターでお土産購入
出汁のおいしさを伝え、枕崎の街づくりに貢献したい。テスト 投稿日:2013年3月15日 作成者: dashipro 返信 中原水産株式会社 常務取締役 中原晋司 インタビュー:2013年2月17日 鹿児島県薩摩半島南西部に位置し、東シナ海に面する人口23,000人の街、枕崎。鹿児島県は、ここ枕崎市と指宿市山川の2市で鰹の水揚げ量全国有数規模を誇り、鰹節を年間25,000トン生産。これは全国シェアの70%を占めるという。 今回のインタビューは、この枕崎で65年もの間、水産業を営む中原水産株式会社の常務取締役の中原晋司さん。 鹿児島県内の高校を卒業後、東京に進学。外資系の経営コンサルティング会社や新規事業育成会社を経て2008年に帰鹿し、中原水産株式会社へ。長年、県外での生活を経てから、<鹿児島>を改めて見て、驚きにあふれていたとか。インタビュー当日は、海外との商談会に参加し、海外の方に鰹出汁を楽しんでいただく試みを実施。その合間を見て、出汁の魅力についてお話しいただきました。 枕崎の漁師が船上で食べる丼飯からヒントを得た、 絶品の鰹出汁を味わう鰹船人めし。 ーこんにちは、今日はお忙しいところありがとうございます。さて、早速ですが、枕崎に本拠地を置く「中原水産」について教えていただけますか? ひと言で言えば、「お出汁カンパニー」です。(笑)出汁を楽しむことを、とことんご提供する企業です。鹿児島が「出汁の王国」であるなら、枕崎を「出汁のふるさと」にしたいと思っています。鰹節を街中で生産するここ枕崎で、出汁を存分に楽しむことの出来る「お出汁カンパニー」を目指したいと思っています。 美味しい出汁を身体に取り込む、つまり、本物を取り入れ、心を込めて出汁を創ると本当に楽しいですよね。しかもそれが一日に何度もできると楽しい、そして健康にいい、こんなにいいことはない。 出汁をとることを気軽に楽しめるグッズを開発したりなど、お出汁カンパニーである中原水産は、お客さまのお出汁に関する疑問は解決できるようにしたい、ご家庭で出汁の良さを楽しんでいただければ、と思っています。 ーそこで今日は、海外の方に鰹出汁や鰹船人めしを味わっていただく試みを鹿児島市内でなさっていたのですね。みなさんの評判はいかがでしたか? 今回は、香港、マカオ、シンガポールのホテルのシェフに対し、鰹出汁と船人めしを味見してもらいました。好評でしたよ。いろいろなスープや出汁の味を知り尽くしている一流の方だというのに、うれしいことです。 もともと「枕崎鰹船人めし(以下「船人めし」)は、襖屋さんのおやじが発案した料理なんです。(笑)食をテーマに鰹節で街を活性化したい、と、人口が減少が続いていた枕崎市の街おこしを目指して、2年前に作られました。「船人めし」は漁師が一本釣りした鰹を船の上で血抜きして捌き、ごはんに豪快にのっけて食べることからヒントを得てできたもの。「船人めし」のルールは3つあり、①枕崎の本枯れ節を使う、②トッピングにかつおの切り身を使用する、③かつお節はトッピングにも使用する。そして、基本的には枕崎市の10店舗だけでのみ、食べることができる料理です。それを今回は特別に、海外のお客様に食べてもらえるよう準備しました。 出汁をテーマにした商品を作ったのは枕崎が初めてです。「鰹」自体のアピールはもちろんのこと、枕崎は「鰹節」が一番の街、だから「節」をメインにしたい、そんな想いがありました。鹿児島市内で「船人めし」を提供するお店はありません。枕崎でのみ提供できるように、厳しく品質管理をするようにしていますから。 ー先日1月27日に鹿児島市の天文館で行ったフォーラム「『Umamiを巡る冒険?鹿児島の豊かさはここにある』」がありましたね。その中で、今後の出汁の普及の展開案として、出演者より提案がありましたが、いかがでしたか? コーヒーの煎れ方と出汁の作り方の比較をされた、あれはよかったですよね。実はワインバーなどに行くとワインと比較をしたりもするんです。香りや味わいを楽しむ部分が、まさに出汁とワインで一緒なのです。 コーヒーとワインといった、海外の文化が日本に入ってきて浸透したことがヒントとなって、日本から海外へも出汁をとることはいいことなのだよ、と表現をしてみる。こちらから、海外に伝えていかないと行けないですよね。 フォーラムではいろいろな気づきをもらえました。コーヒーのような他の食品との比較が出来たのは面白かったです。例えば、鰹節は発酵食品なので、チーズや納豆とかとも比較ができるかもしれません。チーズのスライサーは鰹節の削り機とそっくり。ヒントはいろいろなところにあふれているので、他の世界とつなげて表現していくこともできますね。また、チーズや納豆と同様、鰹節はアミノ酸の宝庫です。元気になるし、肥満防止効果があるらしいです。旨味を味わうことにより、味覚が満たされて減塩の効果もあり、健康にいいですね。 鰹節を削るということに関しても面白い結果が得られています。先日、東京で催事をしたときに鰹節削り器が意外に売れたんです。購入者の多くは30代の女性。この世代のお客様は、先入観がなく、本物志向なんですね。鰹節を削ることの良さを知り、削り器が便利であるとわかって購入してくださいました。ということは、鰹節の種類もわからないし、削りかたも削り器もわからない、出汁の取り方もよくわからない、という方が多いなかで、それを解きほぐす様なことをすればかなりの方が興味を持ってくださるのではないでしょうか。 コーヒーでも以前はインスタントばかりでしたが、最近は豆から挽く人が多くなりましたから、出汁もその良さを知れば、鰹節を削って出汁をとる人が増えてくるのでは、と思っています。 これは食産業でなく知識産業。 出汁をとる楽しさを味わえるように。 ー実際に、中原さんご自身で出汁をとったり、ご自宅で実践されたり、気をつけていることはありますか? 無理せず、出汁をとりたい時にとる、という感じですね。(笑)あまりこだわりすぎないこと。例えば、わたしもカップラーメンは食べます。でもそのときに、本枯れ節をちょっと加えると豪華なカップラーメンになりますよ。 また、わたしも化学調味料をつかうときもあります。毎回、鰹節を削って出汁をとるわけではありません。こだわるときはこだわる、日常の中でちょっとだけでも本物の出汁を味わうように気をつけています。化学調味料を否定しているわけではなく、共存する、本物があるということを知っていることが大事だと思います。 実は、出汁というのは食品産業ではなく“知識”や“教育”産業ではないかな、と思っているのです。伝えるひとを育成すること、コンテンツや教材が大切なのではないのかと。出汁をとることが「楽しい」と思ってもらうような仕掛け作りとか。 ーでは、さっそく私が基本からお聞きしたいのですが(笑)、本枯れ節など「節」の名前をよく聞きます。鰹節にはどんな種類があるのでしょうか? 単純に言うと、「本枯れ節(ほんかれぶし)」と「荒節(あらぶし)」、そして「生利節(なまりぶし)」この3種類だけです。 工程で言うと、鰹をゆでて冷ましたものを「生利節」といいます。水分がたっぷり入って柔らかい鰹節。切って角煮にしたり、そのまま白いご飯と食べたりするものですね。 その生利節を、煙で燻すと「荒節」になります。見た目は黒い鰹節で、2~3週間でできる普通の鰹節です。この荒節の表面を削って、麹菌(カビ)を加え、日に干したり、カビ室に入れたりを何度も繰り返すと、「本枯れ節」になります。なので、「荒節」と「本枯れ節」の違いは発酵しているか、していないか。水分もかなり減っていて、世界で一番固い食べ物だと言われています。 出汁をとる時に使うのはこの「荒節」と「本枯れ節」です。「荒節」は名前の通り、煙のにおいがぷんぷんして魚臭いのが特徴、本枯れ節は発酵させることによって煙臭がなくなって、うまみが熟成します。本枯れ節は鰹節の最高級品です。 ー本枯れ節と荒節、具体的に料理ではどのように使い分けるのですか? 本枯れ節は、出汁で一本勝負だけど、あまり主張させたくないときに。例えば、京都の料亭の最後の澄まし汁や茶碗蒸しなど。出汁を感じるけど、すっきりとした味わいのものですね。荒節は、その名の通り荒々しく出汁の味を出したいときに使いますね。例えばお味噌汁やおでんなどは、荒節でもいいですよ。そして、関東ではお蕎麦の出汁によく本枯れ節を使っていますね。お蕎麦の味を邪魔しないで、鰹の純粋な味をだしているので。 ▶ 続きへ ページ: 1 2
地域に根付く多様な食の文化、 その豊かさを形にする、新しい発想。テスト 投稿日:2013年2月18日 作成者: dashipro 返信 2013 年1 月27 日、鹿児島市の繁華街 天文館で、出汁の素材である鰹節や豚、鶏など、鹿児島産 の出汁の世界を楽しむ2 つのイベント『フォーラム「Umami を巡る冒険.鹿児島の豊かさはここ に在る.」』と『出汁トレードショー「UMAMI MALL KAGOSHIMA 」』 )が行われました。 フォーラム 「Umami を巡る冒険.鹿児島の豊かさはここに在る.」 ランドスケーププロダクツの岡本仁氏と中原慎一郎氏が、この日に報告したのは2012 年12 月に行われた鹿児島の出汁の宝庫の拠点を訪ねてまわる「鹿児島出汁ツアー」。鹿児島の魅力を知りつ くし、書籍「BE A GOOD NEIGHBOR ぼくの鹿児島案内」や首都圏にある自身のショップで、鹿児島で活動するデザイナーの作品を紹介し、県外でも鹿児島のすばらしさを伝える二人が、今回は食文化の中でも<出汁>をテーマに、県内施設の見学ツアーを行いました。 ランドスケーププロダクツの岡本仁氏 極上の出汁を生み出す場所を訪ねる究極の旅「鹿児島出汁ツアー」。 そこから見えてきた作り手のかお、鹿児島の魅力。 鰹にシイタケ、エビに、昆布、焼きアゴ、そして干イワシ..、中原氏がフォーラムのためにと運び込んできたものがずらり。キラキラした魚、また、黒々とした昆布など、まるまるそのままの食材から、驚くほど甘い香りが会場いっぱいに充満し、来場者を驚かせました。周知の通り、鹿児島は国内有数の鰹の水揚高を誇る枕崎港があり、また豚の飼育数は国内の14%を占める国内シェア1位。「鹿児島出汁ツアー」は、これら、鹿児島の「旨い」の現場を巡る旅だったのです。 岡本氏と中原氏より、鹿児島市、枕崎市、指宿市での漁港や農場の 訪問、また工場やレストランでの試食、調理教室や料理人による講習会などさまざまな体験を記録映像を通して報告がありました。工場では穫れた鰹を捌き、美しいルビー色になるまで燻される鰹節作りを見学し、また船人飯調理教室では鰹節を削り器で腕が痛くなるほどかくところから地域に根付く郷土料理を体験。原材料の収穫から加工・調理といったわたしたちの食卓に届くまでの工程に関わる方たちひとりひとりと触れあい、作り手の顔が見えていく..、中原氏曰く「新鮮な驚きにあふれた」ツアー。ここで実感した出汁の魅力、今後、より多くの方に伝えていくために、様々な提案をいただきました。 フォーラムの様子 ▶ 続きへ ページ: 1 2
出汁の王国 鹿児島プロジェクト2013テスト 投稿日:2013年1月22日 作成者: dashipro 返信 このイベントは終了しました。 2012年12月に行った「出汁ツアー」の模様を映像を交えながら報告し、 同行した岡本仁氏の感想を基にこれからの「出汁ツアー」を提案します。 その後、中原慎一郎氏による「UMAMIカーゴ(イベント用の出汁屋台やポップアップショップ)」を用いたこれからの「出汁の王国 鹿児島プロジェクト の普及啓発へ向けた展開方法の提案を頂き、以上の内容に関する討議を 出演者全員で行ないます。 会場ではツアーで紹介した鶏飯や舟人飯などの試食販売も併せて行なう予定です。 主催 出汁の王国鹿児島プロジェクト 参加団体 さつま麺業㈱、中原水産㈱、的場水産㈱、城山観光ホテル、藤絹織物㈱、藤安醸造㈱、(有)島田屋、NPO法人食育研究会らく楽料理教室、NPO法人鹿児島GIFT 後援 We Love 天文館協議会、天神おつきや商店街振興組合マスコミ各社(予定) タイトル 「Umamiをめぐる冒険(出汁ツアーの提案)」 日時 2013/1/27(日)13:00~15:00 場所 ネイチャリングプロジェクト・イベントホール 〒892-0842 鹿児島市東千石町14番地2(メガネのヨネザワ4F) 出演 岡本仁(ブルータス,クウネル等の元編集長) 小高直弘(㈱観光販売システムズ社長・観光コンサルタント) 中原慎一郎(ランドスケーププロダクツ) 丹下甲一(鹿児島県副知事) 他 参加費 無料(販売する飲食物あり) 内容 2012年12月に行った「出汁ツアー」の模様を映像を交えながら報告し、同行した岡本仁氏の感想を基にこれからの「出汁ツアー」を提案する。その後、中原慎一郎氏による「UMAMIカーゴ(イベント用の出汁屋台やポップアップショップ)」を用いたこれからの「出汁の王国 鹿児島プロジェクトの普及啓発へ向けた展開方法の提案を頂き、以上の内容に関する討議を出演者全員で行なう。 会場ではツアーで紹介した鶏飯や舟人飯などの試食販売も併せて行なう。 同時開催イベント タイトル:「Umamiをめぐる冒険(出汁ロングテーブルダイニング)」(仮) 日時:2013/1/27(日)10:00~16:00 場所:天神ぴらもーる 参加費:無料(販売する商品あり) 内容:鹿児島市天文館の天神ぴらもーるに、全長20mを超えるロングテーブルダイ ニングが出現。鰹節・鶏・豚等、様々な出汁の試飲を行なう。 併せて協賛企業による出汁関連商品紹介コーナーを設置。出汁を用いたブランディングによる鹿児島の観光啓発の提示を展開する。 お問い合わせ先 さつま麺業 〒891-0131鹿児島市谷山港2丁目2番21号 (099)261-5557
出汁は、味の豊かさを知る、人生の楽しみテスト 投稿日:2013年1月22日 作成者: dashipro 返信 さつま麺業株式会社 代表取締役社長 山下大介 インタビュー:2012年12月20日 2011年冬、鹿児島の食をとりまく作り手や有識者たちによって、あらゆる料理の基本である「出汁」をテーマにした新しい試み『「出汁の王国・鹿児島」プロジェクト』(以下、出汁プロジェクト)が誕生しました。 このプロジェクトは、食の知識人や料理人から、農家や漁師、加工業、そして家庭で料理をされる方まで多くの方たちとつながり、鹿児島で作られる豊かな食材を暮らしに活かし、その魅力を広く伝えていきます。 インタビュー第一弾は、出汁にこだわり、鹿児島の食材を知り尽くす山下大介さん。40年以上も地元鹿児島の飲食業界で活動し、この出汁プロジェクトを牽引する実行委員会委員長でもあります。そんな山下さんに、この出汁プロジェクトについて、また鹿児島の「出汁」の魅力などをお聞きしてきました。 数々の文化が交差した歴史と豊富な食材、 上質な食文化が花開いた場所、鹿児島。 ー昨年、鹿児島で誕生した「出汁の王国・鹿児島」は、食材の豊富なこの地域ならではの非常に興味深いものです。ぜひこのプロジェクトが立ち上がったきっかけを教えてください。 まずは、私自身の気づきからお伝えしますね。ラーメンを家業としていて、鹿児島のラーメンは他の県より高い、と、お客様から言われます。自分たちが儲けている訳ではないのにどうしてだろう、と考えたときに、麺や野菜などの具を多く使っていると同時に、特にスープにコストがかかっていることに気がつきました。 出汁の材料は、まず豚骨。そして鶏です。鹿児島ラーメンは豚骨スープと思われがちですが、半分は鶏スープです。しかも、鶏ガラだけでなく丸鶏(鶏を一羽そのまま)使った濃いスープが好まれます。そしてさらに本枯れの鰹節やその他魚介、昆布や野菜のエキス等本当にたくさんの食材で作った出汁を組み合わせて基本となるスープを作り上げていきます。 豚骨に鶏、椎茸や昆布等、実は鹿児島には数種類の出汁があるのです。鹿児島の出汁は、元々あった鶏ガラの旨味を楽しむ県民性に、豚骨の文化が流れ込んでいる。だから両方必要。そして、食材の豊富な土地柄から植物性の出汁も取り入れる。つまり鹿児島のラーメンはたくさんの種類の出汁を使った「旨味のごちそう」ということなのです。 鹿児島は食材の宝庫であり、豊富な種類の出汁の文化がある、これは日本にとっても、また世界的にも注目されている特徴なのでは、そう気づき、これを活かしたプロジェクトをしよう、と思ったのです。 ーそんなにたくさんの材料を使っているとは知りませんでした。鹿児島は独特なのですね? 鹿児島は、フランシスコ・ザビエルや鑑真和上の上陸、鉄砲の伝来、また黒船も浦賀に着く前に鹿児島を訪れているという歴史が有り、日本を目指したすべての人や物が島づたいに鹿児島を経由する——、それが太古から続き、繰り返しています。 そういった食を含めた文化の交流地点でありながら、鹿児島は食材の大産地であることも相まって、特別な食文化ができました。 鹿児島は地元での収穫・生産量について言うと、鶏は日本一、鰹節は国内3大産地のうちの2つ(枕崎、山川)が県内にあり、豚も日本一の産地と良質な材料が揃っています。また、お水も、生産量・購入量ともに実は日本一です。雨も多く、火山灰のシラス台地で良い水が採れるというわけです。 —そのようななかで鹿児島では子どもの頃から美味しいものに普通に触れていて、ぜいたくな環境にある、という発見がこのプロジェクトの発端ということですね。 そうですね、それがひとつ基本であり、また世の中が便利なものから「食を見直す」時代になってきている、ということも大事な理由です。口にするものが手作りであることや、また食事を作る時間そのものを楽しむこと、日本人が得意とする食べ物、または食をともにする家族へ感謝することなど、それらをつなげるひとつの代表的要素が「出汁」だと思っているのです。 ぱぱっと簡単に作れる化学調味料も便利だけれど、コトコトと時間と手間をかけて旨味を取り出して作る出汁をいただいて、「おいしいね」「やさしいね」と旨味や香りを語らう。レベルが高い料理を作るのでは技術が必要ですが、出汁ならきちんとやれば誰でも作ることができる、料理の基本です。 また、おいしさというのは、教育ともつながります。旨味をきちんとわかる、この旨味の素材は椎茸だね、鶏だねと、香りや奥深い味わいを感じること、それは人生の楽しみを学ぶことだと思うのです。身の回りのいろいろなことを感じるようになり、そして健康にもなる、そういうことなのです。 一方で、現在、鹿児島の食はとても特徴が有るのですが、それに気づいていない、またその魅力をうまく表現できていないので、「出汁プロジェクト」を切り口に食の豊かさを伝えていきたいと思っています。さらに、旨味は「Umami」として世界の料理人が取り入れていて共通語になってきている。それに香りを楽しんでより豊かに食を感じることができれば——、「出汁プロジェクト」は鹿児島だけではなくて、すべての人に恩恵のあるプロジェクトだとも思います。 ▶ 続きへ ページ: 1 2